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気ままにダイアリー

土方さんの絵をきわめたいです。でも時間がない。ボロッ

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まともになれたとしても 連れ戻されるだけ

 by.尾崎豊 - 禁猟区

 お気に入りの絵師様のサイトを見ていて、突発的に思いついた。どりーむじゃなくて、CPです。CP? バッチコイ! って人は続きからどうぞ。CP? 冗談じゃねえよ! って方は、お戻りいただけると…嬉しい感じでございます…
 ちなみに書いたのは芹です(笑)。自分が夢の世界の住人なので、わたしがしゅしょ贔屓してるキャラでCPはちょっとね…ないですよね…←

 というわけで、CP表記についても続きから★
※万斉とまた子※


頬と、それから縛られた手首がひりひりと痛む。逆光のためにまた子から万斉の表情は見えなかったが、万斉が好んでつける黒いサングラスだけが、少し光っている。この縄をつけた張本人たちは、万斉が斬ったおかげで赤く染まったままその辺に横たわっていた。先ほどまでの腸が煮えるような、それでいて不快な雰囲気は、ただの血のにおいに変わった。
万斉は口元を緩めることもせず、いつもの三味線も背負ったままにまた子の元へ近付く。横に膝をつき、口に巻かれた縄を解こうとしていたが、やがて面倒臭くなったのか、「大人しくしていろ」と短く言って、刀を取り出した。少しの圧迫感のあと、ぶちんと縄は切れ、口が自由になった。

万斉は何も言わなかった。何かを言うのが癪で、また子も口を開かない。助けてくれたのは分かっているが、だからこそ、口に出せない。手首を前に持って来て噛み解こうにも、手首は柱と繋がれている。引っ張っても、柱が鈍い音を立てるだけだった。足掻くようなまた子を、万斉は相も変わらず表情のないままに眺めていた。

「……取ってほしいでござるか。」
「うるさい!」
「取れないのだろう。」
「これくらいっ、」

自分で取れる。との言葉は、飲み込んだ。
自力でどうにかならないのは分かっていた。きつく結ばれた縄はびくともせず、手首に食い込むだけだ。焼けるような痛みが走るのは、皮がはげているからかも知れない。黙ってまた子を見ていた万斉がやがて、ひとつ小さな溜息を吐いた。

「これで分かっただろう。」
「……ッ、」
「お主は自惚れすぎでござる。」

ぱらりと縄が解けた。

「お主は、女。いくら拳銃を扱えたとて、男の力に敵うはずがない。」
「そん、なの、」
「言っていたでござろう。先ほどの男たちも。」
「……見て、たんスか。」

万斉は何も言わなかった。沈黙は肯定の証で、また子は唇を噛む。聞いていたということだ。男たちが放ったあの言葉も。あの時の屈辱も、この男は知っている。

「『いくら二丁拳銃の来島また子でも、』」
「やめろ、」
「『手を縛ってしまえばただの女子に変わりはない。』」
「やめろって言ってるんス!!!」

自由になった両手を拳にして、コンクリートの地面をだん、と強く叩いた。この男の前でだけは泣きたくない、だが……ほっとしたのも、むかつくのも、事実だ。
手が動かないことがこんなに恐ろしいとは思わなかった。男が、こんなに恐ろしいとも。晋助様に迷惑がかかるかも知れないと思うことが、こんなに絶望的だとは、思わなかった。拳銃がない自分は“女”であり、“来島また子”ではなくなるのだ。鬼兵隊に属していた“来島また子”は、女になった瞬間にいなくなるのだ。

「これで分かったはずでござる。」

万斉はぽたり、とまた子が涙を落とすのとほぼ同時に、踵を返した。また子にとっては都合がよかったが、遠ざかる背中は言葉を続ける。

「お主に、拙者は殺せぬ。」

万斉がふいにしゃがみ込んだかと思うと、拳銃を二丁、また子の元へと投げてよこした。からから、音を立てて投げられた拳銃がコンクリを滑り、また子の一メートルほど後方で止まった。万斉はそれ以上何も言わず、暗がりから外の世界へ出て行った。

『お主は晋助を好いているわけではない。』
『     』

じゃあ、お前へと溢れるこの気持ちはなんなのだ。また子が左手でぎゅうと着物を握る。そこにあるのは、憎しみと呼ぶにはあまりに優しく、恋と呼ぶにはあまりにも禍々しいものだった。



――――――――――――――――――――
 本当に突発的だったので、いつにも増してぐだぐだ\(^O^)/ 書きたかったシーンがいくつかあったはずなんですが、全て忘れてしまった←
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芹 深丘
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自己紹介:
銀魂を中心に愛を叫ぶ現役学生。最近は土方さんしか見えてません。チラ見程度に浮気癖あり。

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